「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(2017年度 基盤研究(A)課題番号︰17H00912 研究代表者 伊藤鉄也)

今西科研・伊藤科研合同研究会報告(2014/08/18)

2014年度 今西科研・伊藤科研 合同研究会
日時:2014年8月18日(月)
場所:国文学研究資料館・第1会議室(2階)

8月18日(月)国文学研究資料館・第1会議室において、今西科研・伊藤科研 合同研究会を開催しました。
この研究会は9月に予定している国際研究集会のプレ発表としておこなわれたものです。

伊藤科研としては、以下の発表がされました。
・緑川眞知子「小説として読まれた英訳源氏物語」
・川内有子「1955年のサイデンステッカー訳蜻蛉日記について」

それぞれ活発な質疑応答がおこなわれました。この成果をもとに、さらに発表内容に検討を加え、9月の国際研究集会にのぞむ予定です。

緑川先生の発表の様子

なお、国際研究集会の日程・場所などは以下の通りです。

9月カナダ国際研究集会(国際交流研究集会)
■旅程:2014年9月24日(水)〜28日(日)(29日成田着)
■開催:現地2014年9月26日(金) ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)

■プログラム
国際研究集会 in Canada「日本古典文学の可能性と異文化の交響」
○午前の部:「翻訳からみた平安文学」 司会・伊藤鉄也
10:00 開会の挨拶 ジョシュア・モストウ(UBC 教授)
10:05 伊藤鉄也による科研趣旨説明
10:10 Gergana Ivanova(シンシナティ大学 准教授)
「英訳された『枕草子』が作り出した大衆文化」(30分)
“The Pillow Book in English Translation and Popular Culture”
10:40 緑川真知子(早稲田大学 非常勤講師)
「小説として読まれた英訳源氏物語」(30分)
11:10 休憩(20分)
11:30 川内有子(立命館大学 博士課程後期院生)
「1955年のサイデンステッカー訳蜻蛉日記について」(30分)
12:00 ディスカッション(30分)

12:30 休憩(1時間30分)

○午後の部:「漢字と仮名の表記情報学」 司会・海野圭介
14:00 今西祐一郎館長による科研趣旨説明
14:10 Torquil Duthie(UCLA 准教授)
「『万葉集』における書記の可能性」(30分)
“Possibilities of Writing in the Man’yoshu”
14:40 上野英子(実践女子大学 教授)
「伊勢物語と【表記情報学】―「伊勢物語歌絵」を軸に―」(30分)
15:10 休憩(20分)

15:30 伊藤鉄也(国文学研究資料館 教授)
「『蜻蛉日記』の表記情報」(30分)
16:00 海野圭介(国文学研究資料館 准教授)
「書の秘伝:入木道伝書に見る文字表記」(30分)
16:30 ディスカッション(30分)
17:00 閉会の挨拶:今西祐一郎(国文学研究資料館 館長)
17:05 終了予定