「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(2017年度 基盤研究(A)課題番号︰17H00912 研究代表者 伊藤鉄也)

論文名

1955年のサイデンステッカー訳蜻蛉日記について

執筆者

川内有子

掲載誌名

海外平安文学研究ジャーナルvol.2.0

発表・刊行年

2015

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要旨

『蜻蛉日記』は、サイデンステッカー(Edward G. Seidensticker)を嚆矢として、マッカラ(Helen Craig McCullough)、アーンツェン(Sonja Arntzen)と、現在までに主に3人の翻訳者によって英訳がなされてきた。サイデンステッカーの翻訳は1964 年に書籍として刊行されたものが『蜻蛉日記』の初めての全訳として知られているが、その9年前にTransaction of Asiatic Society of Japan の誌上に発表された全訳についてはあまり知られていない。ここでは、サイデンステッカーによる翻訳の1955 年版と1964 年版の比較を行い、『蜻蛉日記』受容史上であまり省みられることのない1955 年版の個性について考えてみたい。(※冒頭部分)

備考

https://genjiito.org/cms/journals/juornal2/ にてダウンロード可能