「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」(2017年度 基盤研究(A)課題番号︰17H00912 研究代表者 伊藤鉄也)

論文名

ベーネル訳『源氏物語』における和歌の翻訳:英訳・仏訳との比較から

執筆者

常田槙子

掲載誌名

海外平安文学研究ジャーナルvol.1.0

発表・刊行年

2014

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要旨

海外での『源氏物語』受容を考える際、アーサー・ウェイリーの仕事は極めて重要であろう。特にイギリスのみならず、ヨーロッパ各国で重訳が出され、『源氏物語』を日本古典の名作として知らしめる役割を果たしたという点において、ウェイリー訳は非常に強い影響力をもった翻訳であった。しかしその一方で大胆な自由訳と評されるがごとく、ウェイリーの独創的な解釈も多く含まれており、しばらくするとウェイリーの仕事を批判的に見直そうとする『源氏物語』の新たな完訳が刊行されるようになる。(※冒頭部分)

備考

https://genjiito.org/cms/journals/juornal1/ でダウンロード可能