論文名
(レポート)スペイン語に訳された『源氏物語』の書誌について
執筆者
淺川槙子
掲載誌名
海外平安文学研究ジャーナルvol.2.0
発表・刊行年
2015
要旨
日本文学は古典・近現代作品を問わず、世界各地で翻訳されている。そのうち、古典文学で最も多くの言語に翻訳されている作品は『源氏物語』である。伊藤鉄也氏のご教示によると世界で32 言語に翻訳されている。それでは具体的に、どの言語に翻訳された本が一番多いのか。同氏監修の「『源氏物語』翻訳史」によると、アーサー・ウェーリー(Arthur Waley)のThe tale of Genji を初めとして、英訳された本が圧倒的に多い。フランス語訳とスペイン語訳がそれに続く。翻訳者に焦点をあてると、フランス語訳では、ルネ・シフェール(René sieffert)訳のLe dit du Genji を重版したものが最多である。特に、近年刊行されたフランス語訳『源氏物語』は、シフェール訳の重版である。以下、「『源氏物語』翻訳史」を参考にまとめる。(※源氏物語)
備考
https://genjiito.org/cms/journals/juornal2/ にてダウンロード可能