論文名
(レポート)『十帖源氏』スペイン語翻訳における文化的レファレンスの取り扱い
執筆者
猪瀬博子
掲載誌名
海外平安文学研究ジャーナルvol.3.0
発表・刊行年
2015
要旨
「源氏物語」と聞いたときに、私達一般読者はある漠然とした世界、イメージを思い浮かべる。それは例え学問的な知識に基づいたものではなくても、平安貴族、宮廷、御簾に几帳、香を焚き染めた紙に書かれる文や和歌等々の「小道具」に彩られたものであり、読者の頭の中で光源氏の物語がひもとかれるのは、このような世界においてである。そして多くの読者にとって、これらの様々な「小道具」や慣習(袴着の儀、御幸、五節の舞……)の名前たちが織り成すイメージを堪能することこそが、源氏物語の世界に浸るということではないだろうか。(※冒頭部分)
備考
https://genjiito.org/cms/journals/juornal3/ にてダウンロード可能