2013年度 伊藤科研 第2回研究会
日時:2014年2月26日(水)
場所:キャンパスプラザ京都
2月26日(水)キャンパスプラザ京都において、第2回研究会が行われました。
伊藤代表から、科研についての趣旨説明と第1回研究会の報告、その後、現状について担当者から説明がなされました。
以下に抄録を掲載します。
1.第1回研究会の報告
京都での開催となった今回は、初顔合わせのメンバーもいることから簡単な自己紹介と、第1回研究会の報告が行われた(第1回報告については前回の報告書参照)。
2.現状について
第1回研究会後、進行したプロジェクトも含めて説明がなされた。
(1)「翻訳から見た日本文化の変容」
32言語中21言語において日本語に訳し戻す作業を依頼。
・対象巻:「桐壺」、1人が2〜3種類の翻訳を担当。
・3月末に10数種類の翻訳が集まる予定(現在、スペイン語・中国語・ドイツ語・イタリア語の翻訳が戻っている)。
なお、対象となる言語は、ベトナム語の翻訳本が発見されたことから、32言語に増えた。新規発見された書籍については継続調査中。
(2)海外における論文目録データベース
また、国文研の論文目録データベースの別枠として、7種類の言語での論文が掲載される方向で検討がなされている。
(3)グロッサリーについて
・海野先生が担当される。今後、メンバーに連絡がいく可能性があることを伝える。サマリーの対照表があれば、言いたい表現が探せる。ハルオ・シラネ先生の文章(『世界へひらく和歌–言語・共同体・ジェンダー』などの本)を活用し、用語集にないものを探す。
3.今後の活動と課題について
2014年度の計画については、以下の報告がされた。
・『十帖源氏』の翻訳を依頼
・グロッサリーの本格的な始動
・5月で第3回研究会を予定している(東京)
また、国文研がブリティッシュ・コロンビア大学と学術交流協定を結ぶ予定である。これを受け、2014年9月5日〜10日(予定)に今西先生の科研と合同で、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で研究会を開催する話が現在進行。伊藤科研からも開催に向け働きかけが進められている。なお、発表者は、今西先生・伊藤先生のそれぞれの科研から、約3名ずつとなる。
これらの報告をふまえ、参加者からは以下のような問いかけがなされた。
(1)清水先生が以前出演された『源氏の物語とはなにか』(全7回/関西テレビ京都チャンネル)を何らかの形で公開できないか(放送局は閉局しており、再放送が難しいことから)。
(2)清水先生が参加されるパリ国際シンポジウム、市川海老蔵講演『源氏物語』などの最新情報を提供することはできないか。
上記のうち(2)についてはすでに科研ホームページに反映した。
今後(1)のような映像資料も掲載可能な機能をつけていく予定である。
なお、第3回研究会は5月東京にて実施予定。